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介護のイメージを変えたい ~ICT化の推進と理系人材の採用により地域のトップリーダーに~

ICT化の推進、理系人材の採用などにより、介護分野において地域のトップリーダーになるべく日々邁進されているのは、「にしかりの里」と「はやまの里」の介護施設2拠点を有する社会福祉法人西山刈羽福祉会だ。今回は母体の「にしかりの里」に伺った。
U・I ターン者も積極的に採用されているようなので、ぜひ現在都会で介護職をしている方で、地方で暮らしてみたい方にぜひ注目していただきたい。

みるみる利用者が元気になっていく姿が見える

「うちで一番大切にしていることは、利用者さんにとにかく栄養のあるものを食べてもらうことと水分摂取です」と話すのは、特別養護老人ホーム(特養)にしかりの里施設長の山田宥人さん。
他の施設でももちろん、食事や水分摂取は行っているが、にしかりの里においては、そこを特に突き詰めて追求しているという。その結果、にしかりの里では、寝たきりだった方が、入所して3か月後には自分で車椅子に乗って室内を移動したり、オムツを付けることなくトイレまで歩いていけるようになったりと、明らかに利用者が元気になっていく姿を見ることができるという。
現に他の介護施設から、にしかりの里に転職した職員は「特養はオムツ交換が多いイメージがあって、オムツ交換技術をあげる必要があると思って入所しましたが、オムツ交換する機会がないので技術が上がりません」と言っているという。 ご家族からも「入所してからおじいちゃん、おばあちゃんの顔の艶が良くなりました」と褒めていただけるようで、職員にとっては自分たちが行ったケアが本当に形となって現れてくるので、やりがいになるわけだ。

ICT化を推進し、職員間のコミュニケーションを密に

他に積極的に取り組んでいることを伺うと、「介護業界はICT化に遅れていると言われていますが、うちはICT化を推進しています」と。
来年度からは全てのベッドに、心拍、呼吸を測定するセンサーやカメラを導入する予定だという。また職員間のコミュニケーションを取りやすいように、この3月には職員全員にインカムを導入し、さらには職員全員がLINE WORKSで繋がっているため、わからないことや緊急事態があれば、すぐに職員間で助け合う体制が整っているようだ。
そういった意味でも、新しく入職する職員にとっても安心して働きやすい職場ともいえるだろう。

キャリアアップをバックアップ

「私は入社3、4年目ですが、事業運営のサポートをしています」と語るのは、管理課の松川麻美さん。
職員さんのキャリアアップについて伺ったところ、介護福祉士の取得支援はもちろんのこと、 新潟県主催の認知症研修への派遣、そして今年度から、30代、40代をメインに、次世代リーダー研修を毎月3時間、外部の講師を招いて行っているそうだ。
山田施設長からは「これまでは社会福祉事業は行政政策なので、行政が施設を作って、障がい者とか高齢者の話をするという考え方でしたが、今は本当に経営の感覚で、どういうニーズがあるのか、どういったサービスを提供しなければいけないのか、集客の部分も頭の中に入れて常に選ばれる施設でないといけないので、今年度は次世代リーダー研修も含めて取っ掛かりの年だと考えています」と話していただいた。

Uターン者大歓迎、文系はもちろん理系の人にも注目してほしい

現在募集しているのは介護職。
移住者について伺ったところ、「柏崎から進学で都会に行って介護職をしていたけど、その施設が閉館してしまったため、ご両親が高齢だったこともあって柏崎に戻られて、家の近くのにしかりの里で働いてもらっている方がいます。ぜひ都会で介護職をしている方に柏崎に戻ってきてほしいです。また移住して地域の福祉をちょっと変えてみたいとか、そういった方も大歓迎です」と。
また、理想の人材像についても伺ってみたところ、介護は文系のイメージが強いが、山田施設長は介護を理系の仕事だと考えているそうだ。「例えば、今日この人は朝・昼・夜にこれぐらいの食事を取っていた場合に、そのカロリー量を計算した上で明日のリハビリ量を決めたり、今日取るべき水分量が足りていない場合、熱が出たり便秘になったり、その反応が必ずついてくるので、先回りしてどういった準備をしておくべきかといった思考ができる方、要するに、理系の思考で物事を考えられる方は重宝します」と話していただいた。

柏崎の食を堪能してほしい、収入面も安心してください

柏崎についてお二人に伺うと、松川さんは「柏崎はやはりお米が美味しいですよ」と。山田施設長は、「今ジワジワと鯨波や椎谷でサウナができている。柏崎は持っている資源はすごくいいと思います。あと食のポテンシャルが高い。柏崎のラーメン屋さんやお菓子屋さんなど東京で出店しても流行ると思います。ぜひ柏崎の食を堪能してほしいです」と。
さらに、「住む場所は、最近できたシェアハウスをお勧めしたいです。美味しいお米と保存食もついているそうですよ」と『女性向けシェアハウスkito』をご紹介いただいた。
最後に収入面にも触れていただき、「男性職員も2割強います。よく介護職だと結婚ができないとか言われることもありますが、そんなことはありません。基本給もよくなってきていますし、きちんとベースアップもするので安心して入職してください」と締めくくっていただいた。

取材執筆=間島 博英(柏崎市移住・定住推進パートナーチーム)
写真撮影=滝澤 葉月(NPO法人aisa)
※一部写真は社会福祉法人西山刈羽福祉会様よりご提供

企業情報
会社名
社会福祉法人西山刈羽福祉会
事業内容
特別養護老人ホーム・デイサービスセンター・小規模多機能ホーム・居宅介護支援事業所を運営しています。地域の高齢者の方々とそのご家族をサポートしています。

上記の事業所をはじめ、市内の企業情報に精通した
移住コンシェルジュが
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