仕事をさがす

Looking for a job

地方の電気屋さんの未来は明るい ~DXを推進するなど常に新たなチャレンジを~

株式会社竹内電設(以下、竹内電設という)は、昭和26年に設立された総合電気設備業者。柏崎市内の主要大規模施設の電気設備の管理請負を行う一方、道の駅でのイルミネーションをプロデュースするなど、柏崎市にはなくてはならない存在といえる。
従来の地方の電気屋さんのイメージと全く違って、DXを推進するなど次々と新たなことにチャレンジする竹内電設にぜひ注目していただきたい。

電気工事士という士業の誇りを持ってお客様にプロの提案を

「当社は、ブルボンさんの本社ビルやアルフォーレなど地域の大規模施設の管理請負を行う電気屋で、最近得意としているのは工場関係です。スローガンは『お客様の生産性に貢献できる地域ナンバーワン企業』です」と話すのは代表取締役の竹内一公さん。
工場は住宅と違って高圧電気で大電流を取り込むことから、絶対に停電が起きないように安全な設備を入れて、安心して使ってもらうためにメンテナンスを行うサイクルを作る必要があるが、竹内電設は直接工場から細かいニーズを伺うことで好評を得ているそうだ。
続けて、竹内さんから、「うちの社員の多くは電気工事士の資格を持っていますが、国や地域を守る士業の一つとの誇りを持ってお客様と近い距離でプロの提案を行っています」と。例えば、最近のトレンドともいえる省エネの設備や補助金の情報を仕入れてお客様に横展開することで多くのお客様に喜んでいただいているようで、これまでの概念とは違った提案型の電気屋さんといえそうだ。

感動を呼ぶ受電の日とイルミネーションの点灯式

電気屋さんといえば、裏方の仕事と思われがちだが、大規模施設の受電の瞬間やイルミネーションの点灯式など感動する場面をお話いただいた。
「新築の大きな建物に携わる時に、ようやく内装が仕上がってきて工期が近くなってくると、 建物に電気を通す受電というのがあります。大体夕暮れに行うことが多いのですが、住宅のブレーカーとは比べ物にならないような大きなレバーをバツーンと入れると、大電流が流れる瞬間にブーンと唸り始めて、大規模施設に、パパパッと電気が灯る瞬間、施主さんや職人さんたちが一緒に涙を浮かべて建物に魂が宿った瞬間を感じます」
さらには、毎年クリスマスシーズンに行われる道の駅西山ふるさと公苑のイルミネーションは、当初は施設さんと一緒に計画していたそうで、点灯式では、子どもたちから「電気屋さんありがとう~!」と歓声があがるのは本当に嬉しい時間になるようだ。

柏崎はビジョンある若者を受け入れてくれるチャレンジできるまち

竹内さんは、昭和54年生まれの柏崎市出身。東京の大学に進学し、卒業後は静岡のベンチャー企業に就職された。当時は就職超氷河期で、他社では面接すらしてもらえない状況だったそうだが、企画開発の仕事が面白そうだと思って、当ベンチャー企業に企画書を送ってみたところ、とんとん拍子に入社が決まったそうだ。
しかしながら入社1年後に、先代のお父様から、柏崎に戻ってきてほしいとの打診があり、静岡で自分の商品がヒットを始めた頃で躊躇されたそうだが、お父様の要望に応える形で当社への入社を決意、新潟市の同業者で1年間修業した後に竹内電設に入社された。入社後は現場管理や営業係長を務められた後に代表取締役社長に就任。今年で社長になって10年目を迎えている。

柏崎は、「エネルギーのまち」や「ものづくりのまち」と呼ばれたりするが、竹内さんに柏崎の印象を伺ったところ、「僕は柏崎に帰ってきてからも色々と本業以外に手掛けている方だと思います。一番思い出に残っているのは、最後受注には至りませんでしたが、いのちつなぐラジオの計画。柏崎市内で利用する防災行政無線の端末を市内の力を結集して作るチャレンジでした。柏崎の未来を見据え、柏崎の原動力になる若者たちをどうにかしたいということを本当に憂いている経営者は非常に多いので、ビジョンのある若者が入ってきた時に、その人に共感して一緒に動いてくれる人は多いと思います。そういった意味では、柏崎は『チャレンジできるまち』ともいえます。ブロックチェーンなど最新の分野も勉強していて、実は日本型のNFTの販売のスキームを作ったのは僕ともいえます。今後はもっとクリエイティブな情報などを柏崎から発信できるように、新しい仲間が外から来てくれると嬉しいなと思います」と語っていただいた。

1)ブロックチェーン…ネットワーク上にある端末同士をダイレクトに接続し、暗号技術を用いて取引の記録を分散的に処理・記録するデータベースの一種。ブロックと呼ばれる単位でデータを管理し、鎖(チェーン)のように連結して保管する金融取引履歴などで利用される技術のこと。
2)NFT…非代替性トークン。ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのこと。

電気産業は希少性が高く未来は明るい

電気産業の業界動向いついて伺ったところ、
「人口減少問題はありますが、たぶん人が減ったら減ったで新しい仕組みが必要になって、電子デバイスみたいなものが増えて、僕らの電気産業は新しい仕事がまた発生しているので、ニーズは間違いなく減ることはないでしょう。今回の能登半島地震も含めて、災害時はまず電気を復旧してほしいと言われます。水は、日本全国に川があったりして意外と何とか対応できたりします。一方で電気は人が送らないとありません。今、熊本や北海道で半導体工場建設が活発ですが、また大阪万博にしても、とにかく電気屋さんがいなくて、希少性も上がっているのが実感です」
と電気産業の未来が明るいことを語っていただいた。

電気の知識がなくてもいい、色々な経験を積んだ移住者大歓迎

現在募集している職種と求める人材像を伺ったところ、現場管理者とDXなど社内制度の改革にチャレンジできる人材を求めているようだ。
「うちはとにかく育てるという社風に変わってきているので、電気の知識がない文系の方でもいいです。 入社してからは 電気工事士などの資格取得のサポートも手厚くて、先輩が一生懸命教えてくれますし、講習会とかも必ず会社の経費で受けることができます。お客様との対話が重要なので一番はコミュニケーションが取れる人を求めます。また、県内で唯一建設ディレクターという現場管理のサポート職を設けていて、いわゆるDXと違う生産性へのアプローチもしています。」と。

最後にU・Iターン者に求めることを伺ったところ、「やっぱりその経験や感性の幅が広いってことです。色々な経験をして、外の社会を見てきて、柏崎にない感覚を持ち込んでもらいたいということにつきます。うちは色々なことにチャレンジして、変化を求めている会社なので、外の人はとても重要です。移住者大歓迎です」と締めくくっていただいた。

取材執筆=間島 博英(柏崎市移住・定住推進パートナーチーム)
写真撮影=宮 沙織(NPO法人aisa)

企業情報
会社名
株式会社竹内電設
事業内容
柏崎市を中心とした新潟県内の工場、学校、オフィスビル、住宅といった建物から、生産機械、通信機器、防災関連機器に至るまで、様々な電気設備を提供しています。総合電気設備企業として、安心・安全はもちろん、お客様の生産性に寄与する電気設備を実現していくのがモットーです。そのために当社では、お客様と近い距離でプロの提案を行っています。電気を使う人の顔を見ながら仕事をすることで、付加価値の高い提案や丁寧な対応が可能です。
コメント
柏崎市はエネルギーの街、ものづくりの街、そしてとても歴史のある街です(あまり知られていませんが)。日本を支える技術がたくさん集まり、それに携わる人たちは一生懸命でとても暖かく魅力的です。
仕事以外にもたくさん面白味を発見できる街だと思います。一緒に楽しみましょう!

上記の事業所をはじめ、市内の企業情報に精通した
移住コンシェルジュが
仕事探しのご相談にお応えします。
まずはお気軽にご相談ください!