仕事をさがす

Looking for a job

豊かな自然に囲まれて、子どもたちの成長を間近で見られる仕事。

柏崎市の中でも山間部に位置し、豊かな自然が身近に感じられる高柳地域。
ここ高柳にある新潟県立こども自然王国は、体験学習や野外活動、宿泊も可能な児童福祉施設(大型児童館)です。豊かな自然環境に恵まれたこの地域で、児童が遊びや体験を通じて協調性、創造力、自主性を育む児童健全育成を目的として運営されています。

今回、取材を受けてくれたのは新潟県立こども自然王国に勤務する陶山さんと山田さん。
お二人はプレイリーダーとして従事する傍ら、「児童厚生員」という子どもたちに安全かつ健全な遊びの場を提供する専門職の資格取得に向けて日々頑張っていらっしゃるのだそう。
そんなお二人から、ここに来た時のことやお仕事のことなどのお話を伺いました。

コロナ禍をきっかけに新潟に U ターン

–まずは陶山さんです。よろしくお願い致します!陶山さんは新潟市出身で、東京で働かれていたんですよね。なぜ新潟に戻ろうと思われたんですか?

陶山さん:東京で旅行会社に勤務していたんですが、スタディーツアーという社会課題を学ぶツアーを担当していました。カンボジアやタイで孤児院のボランティアをしたり、戦争について学ぶツアーを組んだり。新潟でも絶滅危惧種のトキに関するツアーをやっていたのが印象的で、自然や社会課題に関わる仕事をしていたんです。やりがいある仕事だったのですが、一方でずっと東京に住むのは難しいなと思っていて…。満員の通勤電車とか、本当に怖かったです(笑)。コロナの時期に、これがチャンスだと思って、戻る決断をしました。

–実際に新潟に戻ってみて、どうでしたか。

陶山さん:やっぱり自然が身近にあることが大きな違いですね。新潟市で育った私としては、高柳の自然の中でゆったり過ごすことができるのがすごく心地良いです。新潟市の中でも自然が多いエリアで育ちましたが、高柳はさらに自然が多いというか、とにかく圧倒的な自然の存在感を感じます。人も温かくて、優しい人が多いと感じます。

来た時と帰っていく時で表情が全然違う

–こども自然王国で働いていて印象的なことはなんでしょうか?

陶山さん:子どもたちの成長を見ることができるのが一番嬉しいです。最初は少しぎこちない表情で来た子どもたちが、帰る頃にはキラキラした笑顔を見せてくれる。ここでしか見られないもの、ここでしか体験できないこと。そういったものを通じて子どもたちの目がキラキラしていくんです。まさに自然豊かなこども自然王国だからこその瞬間です。そういったことにやりがいを感じますね。これからも子どもの笑顔に寄り添えるスタッフであり続けたいです。

高柳の自然が好き

–それでは、次に山田さんにお話を伺います。山田さん、よろしくお願いします。
富山から新潟に移住されたとのことですが、どうして新潟県立自然王国で働こうと思ったんですか?

山田さん: 小さい頃から富山の野山を駆け回っていたんです。近くの川で魚を取ったりして、自然が大好きでした。いろんな土地を回った中で、やっぱり高柳の自然が一番好きだなと思ってここに決めました。環境系の専門学校を卒業後、自然に関わる仕事がしたかったので、この場所がぴったりだと思いました。

–なるほど。自然が好きだからこその選択だったんですね。具体的には、どんな仕事をしているんですか?

山田さん:主に小学校や中学校に野外体験授業を提供しています。工作やカヌー、沢登りなどを通じて、勉強だけでなく、相手を思いやる気持ちや助け合いの大切さを教えています。県外から来た子どもの中には自然に触れる機会がない子も多いので、最初は虫を嫌がる子もいますが、少しずつ触れるようになっていく姿を見るのが本当に嬉しいです。

子どもたちはとてもパワフル。一緒にいると元気がもらえる。

–子どもたちが成長する瞬間に立ち会えるのは素晴らしいですね。どんな反応が印象的でしたか?

山田さん:最初は虫を怖がっていた子が、少しずつ触れるようになったり、観察する楽しさを知ってくれたりするのが嬉しいです。できなかったことができるようになったとき、子どもたちの笑顔を見ると、こっちまで元気をもらいます。子どもたちって本当にパワフルなんですよ!元気すぎてまとめるのが大変なくらいです(笑)。もちろん、自然の中での体験なので、危険なことがある場合はしっかり注意もします。

–山田さんは子どもが好きなんですね。ちなみにお休みの日はどう過ごしていますか?

山田さん:休みの日は、趣味のシソの研究をしていることが多いです。自然が好きで、身近な植物にも興味が湧いています。実際に育てたり、標本を作ったり調べたりしているんですよ。

–最後に、移住を考えている方々にメッセージをお願いします。

陶山さん:高柳は、自然に囲まれてゆったり過ごすには本当に最適な場所です。都会の喧騒から離れて、心穏やかに暮らしたい方にはぴったりだと思います。子どもたちの成長を見守る仕事にもやりがいがありますし、生活全般が豊かになりますよ。

山田さん:自然が好きな方には、ここでの生活はきっと楽しいものになると思います。高柳の自然は、日々の疲れを癒してくれる場所ですし、また、ここで学ぶことは、子どもたちの未来に繋がる大切な経験です。柏崎市は海、山、まちの全部があるのもいい。私の好きなシソを探すフィールドもたくさんある(笑)。
土地付きの一軒家の空家もたくさんあると聞きます。持ち家が「庭付き一軒家」も夢じゃありません。自然の中で新しい生活を始めてみてください。

–ありがとうございました!新潟県立こども自然王国での仕事は、自然とのつながりを深め、子どもたちの成長をサポートできる素晴らしい機会ですね。移住を考えている方々にも、きっと大きなヒントになる内容だったと思います。

取材執筆=矢島 衛(柏崎市移住・定住推進パートナーチーム)
写真撮影=宮 沙織(NPO法人aisa)

企業情報
会社名
新潟県立こども自然王国
事業内容
新潟県立こども自然王国は、児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設の一つとして設立された児童福祉施設(大型児童館)です。豊かな自然環境に恵まれた地域で、児童が遊びや体験を通じて協調性、創造力、自主性を育む児童健全育成を目的としています。
児童館ガイドラインに基づき、県内児童館等の連絡調整・支援及び広域的・専門的健全育成活動の展開を行いながら、地域に根ざした地域連携事業にも力を入れています。
コメント
豊かな自然の中で季節を感じながら、子どもたちと関わり、自分自身も学んでいける環境です。
経験年数や職種に応じた研修も年間を通して実施し、県内や県外の仲間とつながりを持ちながら自分の得意な分野を活かした企画もできます。

上記の事業所をはじめ、市内の企業情報に精通した
移住コンシェルジュが
仕事探しのご相談にお応えします。
まずはお気軽にご相談ください!