仕事をさがす

Looking for a job

このまちでより豊かな暮らしを作っていくために、飲食店が果たせる役割は大きい。

お客様の満足と従業員の満足の両立を目指して。

こんにちは、とらや菓子店の上野です。
突然ですが、みなさん、飲食店で働くってどんなイメージですか?立ちっぱなしで長時間労働。給料が安くて店長や上司からこき使われる。飲食店で働いたことがある方で、そんな経験した方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
「飲食や食べ物を扱う仕事は好きなんだけど、労働環境が悪くて仕事が続けられない…」
中にはそんな方もいらっしゃるかもしれません。お客さんとして行く飲食店は一見すると華やかで楽しそうですが、働く職場としては結構過酷なんです。
そんな中、とらや菓子店は従業員が充実した働き方ができる職場となるよう、お店作りを頑張っています。

忙しい=儲かるではない

とらや菓子店は 1949 年創業です。
両親は私が小さいころから菓子の製造を生業としていました。年末年始のお餅やえんま市の頃の笹団子作りなど、菓子工場が忙しい時は私も手伝いをしていました。とにかく忙しかったですね。父親は早朝から夜まで働いていましたから。ただ、忙しいわりにウチってお金ないよねと幼心に感じていて。これはのちに分かったことですが、会社が儲かる仕組みがきちんとあって、そのうえで忙しくないと、会社にお金は残らないんだなということがわかったんです。当時は目の前の売り上げを作るために働き、繁忙期は忙殺され、閑散期でも経営や体質の改善に取り組むということができていませんでした。

実家を継ぐ気はない

とらやを継ぐ気も特にないまま高校卒業後は都内の大学に進学。将来なりたい職業があったので、そのために進学したのですが、所以あって大学を中退。柏崎には戻らずしばらくは東京にいました。
祖母の介護のため柏崎に U ターンしてみると、とらやの経営状態は右肩下がりとなっていました。柏崎に戻るとまわりからは「とらやの息子が帰ってきた!」という声が聞こえてきます。大人になってとらやを改めて見てみると、たくさんの人に愛されていることがわかったんです。ただ店を継ぐ気があったかと言われると、人件費も出なさそうでその気はありませんでした。

コロナ禍とカフェオープン

柏崎では営業の仕事を選びました。営業をすれば、あいさつや身だしなみなどビジネスマナーを学べると思ったからです。
そして社会を揺るがす出来事が起きます。新型コロナウィルスの蔓延です。とらやを継ぐか否かの前に、会社が無くなりそうに。とりあえずできることをしようと考えました。和菓子屋の店舗の一角にカフェを作ることを決意。
とにかく動こう、後から改善しよう。考える暇があったら行動しようと考えカフェをオープンさせました。

チームでより良くなる飲食の現場

ありがたいことに、SNS を見た方などの来店が増え、とらやはメディアにも露出するように。私は徐々にお店の現場を離れるようになっていきました。
同時に、社内でミーティングをすることを決め、とらやは飲食店としては異常なまでにミーティングを開くお店となっていきました。かねてから感じていた飲食店、菓子製造の現場の課題を解決するためです。この業界でも充実して働けてかつ働きに見合った給料をもらえる職場にしようと動き出したんです。スタッフからの提案で新しいサービスを始めたり、クレームがあったらすぐに共有できるようにしたり、盛り付けの奇麗さと提供スピードの両立を図ったり。とにかく従業員の意見やアイデア、やりたいことを集められるように工夫しました。
結果、お客さんの満足度は上がり、同時に従業員の満足度や給料が上がっていきました。

これからの柏崎の飲食にかける思い

とらやは食を通して豊かさを提供したいと思っています。
このまちで美味しいものを食べたいと思ったとき、心豊かになる時間を過ごしたいと思ったとき。とらやが選択肢の一つになりたい。
いまのコンビニスイーツやスーパーのお菓子ってとても美味しいですよね。そのうえ値段もリーズナブル。日常の中で気軽に食を楽しめる素晴らしい商品だと思います。
ただ、同時に安さや手軽さに押されて市内の飲食店が減ることに危機感を覚えています。コロナで飲食店が減りさらにその動きが加速したように思います。このまちで食を選ぶとき、豊かさの選択肢がコンビニやスーパーしか無いというのは避けたい。市内の他の飲食店さんと切磋琢磨していいお店を作っていきたいです。
とらやでは今後、カフェと菓子のほかに飲食事業を手掛けるつもりです。飲食店で充実した働き方をしたい方、ぜひ一緒に働きませんか。お問い合わせをお待ちしております。

取材執筆=矢島 衛(柏崎市移住・定住推進パートナーチーム)
写真撮影=山田 華緒李(NPO法人aisa)

企業情報
会社名
有限会社とらや菓子店
事業内容
1949年に柏崎にて創業の和菓子屋です。昔ながらの和菓子を作り続け、最近では和洋を織り交ぜた老若男女幅広い世代に好まれるお菓子の製造と販売を行っております。またコロナをきっかけに2020年にカフェの運営を始め柏崎に来るきっかけや市民の日常の一部になれるように日々励んでおります。
コメント
より良くをバリューに掲げスタッフ全員がどうやったらよりお客様や社会のためになるかを考え業務に励んでおります。そういった環境で働きたい方、ぜひお待ちしております。

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