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板金職人×水球選手~希望が叶う板金屋~

田舎の外仕事って3K(きつい、汚い、危険)って思われていないだろうか。確かにかつてはそうだったかもしれない。株式会社伊平板金工業所(以下、当社)も例外ではなかったが、当社では、近年、完全週休二日制を採用するとともに、カッコいい職人の創出を目指し、作業服も刷新して髪型も自由にした。更に当社には、昼は板金職人、早朝と夜は水球選手として活躍しているIターン者がいる。これまでの外仕事の常識を覆した自由な社風にぜひ注目していただきたい。

外仕事のイメージを変えたい、完全週休二日制へ

「自分が20代の頃は外仕事の休日は少なく、世間からは3Kと言われていた」と話すのは、当社三代目の伊平泰将さん。当社は1949年に創業した歴史ある会社だが、2017年に伊平さんが代表取締役に就任して以来、外仕事のイメージを覆すべく社内の変革に乗り出した。「給与・休暇・希望」の新3Kを打ち出し、「利益は従業員に還元」、「完全週休二日制」、「多様な働き方」を取り入れたのだ。更には、もう一つのK「カッコいい」を追い求め、ヘルメットや作業着も刷新。「新潟県で一番カッコいい板金屋を目指しています」と宣言した。

技術も人間力も高い「職人集団」

一方で、ただ休みが多くなって緩い会社になったわけではない。当社は長年の歴史のなかで難易度の高い神社・仏閣の屋根工事やP&Pステンレス工法といわれる屋根工事など特殊な技術を磨いてきた。更には「数十社の協力業者さんを抱えていることもうちの強みです」という。また、お客様からの注文については、企業理念の「職人集団」を合言葉に、責任感とプライドを持ってプロの仕事ができるように日頃から職人の技術向上、人間力向上に尽力している。「技術があっても人として当たり前のことができなければ一人前の職人とはいえない」とも言い切った。当社では職人だけで話す会や、若手職人主導の技術の練習会が頻繁に開催されている。当社に入社して働いていれば、いつのまにか技術も人間力も向上していくことが理想だという。

Iターンした水球選手も活躍

伊平さんは、とにかく多くの若者に板金の仕事に興味をもってほしいと思っている。そのなかで、2021年に入社した髙田勇希さんは水球選手だ。髙田さんは岐阜県大垣市出身。小学生の頃から水球のクラブチームに所属し、柏崎の新潟産業大学に進学。大学卒業後はブルボンウォーターポロクラブ柏崎に所属するとともに当社に入社。「1年目は、先輩に教えてもらいながら簡単な作業をしてきました。2年目以降は少しずつ現場での加工も覚え、現場の数も徐々に増えてきました。現場は一般住宅から工場までありますが、工事が終わって自分で作った屋根を見るとすごく嬉しくなります。今後も水球を続けながら、先輩の技術に近づきたいです」と語った。さらに、柏崎のよいところを尋ねると、「大垣市には海がないので、柏崎の海で泳げるのが最高です。また海の幸も大好きです」と声を弾ませた。「当社は水球の練習や試合の日程を考慮して働かせてくれます。僕の希望を叶えてくれる会社です」と続けた。板金職人と水球選手、水陸両用でこれからも当社を支えてくれそうだ。

新潟県板金業界のリーディングカンパニーへ

伊平さんに今後の展望を尋ねると、「板金を軸にすることはもちろんですが、業種や職種にとらわれないジャンルを超えた面白いことをやりたいと思っています」と言った。最近は遮熱工事にも注力していて、当社の近所の伊平さん宅の庭に遮熱LABOを置いて展示会場を作った。また、伊平さんは、板金業界全体を盛り上げたいという使命感を強く持っており、「地元の若者、UIターン者を問わず、多くの若い職人を育てたい。当社から巣立って独立してもらってもよいので、とにかく新潟県の板金業界を引っ張っていきたい」と強く語った。

板金職人、営業、広報担当者まで幅広くUIターン者を募集中

現在募集している職種は、板金職人、営業、広報担当者(パートタイム)の3つだ。「自分の手掛けた物件が後世に残り、誇れるような仕事をしたい方にぜひ入社してほしいです。また、女性も活躍していますし、パートタイムでの仕事も大歓迎です」と。最後に、「柏崎には海や山のアクティビティや盛りがいい飲食店など楽しいところがたくさんあります。仕事もプライベートも柏崎を楽しんで好きになってくれる方にぜひ来てほしいです。少しでも興味があれば、当社の会社見学もできますし、柏崎の楽しいところも紹介しますので、軽いフットワークで応募してください」と締めくくった。

取材執筆=間島 博英(柏崎市移住・定住推進パートナーチーム)
写真撮影=滝澤 葉月(NPO法人aisa)

企業情報
会社名
株式会社伊平板金工業所
事業内容
営業現場管理・現場作業員
コメント
昭和24年に初代伊平広英が伊平板金工作所として個人創業、昭和56年に法人成りして、株式会社伊平板金工業所となる。平成29年に三代目の伊平泰将が代表取締役に就任し現在に至ります。柏崎市内を中心に近隣地域にて、建築板金工事、金属屋根工事、建築工事を「職人集団」の経営理念を常に頭において建築板金のプロ集団として仕事しています。

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