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≪柏崎・ものづくりの現場から≫ 畑違いの世界からUターン 若き後継者と熟練の職人が「100年企業」を目指す

昭和の時代から柏崎の「ものづくり」文化を支え、全国・世界で活躍する産業機械の精密部品を製造してきた、株式会社キムラ・テクニックス。熟練の職人集団の中に、3年前にUターンした四代目後継者の木村亮太さん(32歳)が加わりました。「昭和から培ってきた職人たちの技術と共に、100年企業になれるよう日々成長中です!」 。そのように語る亮太さんは、ECサイト運営やシステムエンジニアという、製造業とは全く「畑違い」の経歴の持ち主。なぜ家業を継ぐ決意をしたのか、そして「ものづくり」の現場の今とは。詳しくお話を伺いました。

強みは「単品」と「一貫対応」

キムラ・テクニックスの主な事業は、設備機械に使われる精密部品の製造です。
具体的には、主軸まわりのベアリング保持部品、製品を巻取する装置の外れ防止部品、装置まわりの各種配管継手及びフランジ等の製造を行います。
これらの部品は、市内の大手機械メーカーである、株式会社サイカワなどに部品を納品し、その部品が組み込まれた機械は全国、そして世界へと羽ばたいていきます。

自社の最大の強みは「単品製造」と話す亮太さん。「大きいメーカーは、何千何万個という『量産』ラインを持っています。うちはその逆で『単品』。一つひとつ作業者が機械をセットして組み込んでいくので、どうしても価格は上がってしまいますが、そこには確かなニーズがあります」と説明してくれました。

もう一つの強みは、「完品納品」と呼ばれる一貫対応力です。「溶接や表面処理、焼き入れといった二次処理は、市内の企業さんに外注でお願いしています。特に県外のお客様からは『処理を出せる先が近くにないから、キムラさんの方でまとめてやってもらえると助かる』という声を多くいただきます。そこにお応えして、加工から処理まで全て仕上げて納品できる体制を整えているのも、うちの強みですね」。

他社が敬遠する設備も「武器」に

同社には「ワイヤーカット放電加工機」という、細いワイヤー(電線)を使って金属を切り出し、複雑な形状の加工を得意とする特殊な機械があります。「これは水を使う機械なので、工場内での水漏れや漏電、故障のリスクを考えて、『持ちたがらない』会社も多いんです。でも、うちはそれをあえて『強み』として、『どんな複雑な形状でも加工できますよ』とお客様にアピールしています」。
この機械を使いこなすにはCAD(設計ソフト)の知識も必要です。「僕も何回かやりましたが、1回失敗しちゃうともう最初からやり直し。そういうシビアな世界です」。現在はこの機械を社長が主に担当しており、亮太さんはこの技術も引き継いでいる最中です」。

ECサイト運営から、家業の後継者へ

亮太さん自身は、市内高校を卒業後、関東の大学へ進学。約10年間、関東で生活していました。「大学は埼玉でした。卒業後、一番長く続けた仕事はECサイトの運営です。いわゆるオンラインのセレクトショップで、受注管理やサプライヤーさんへの出荷指示、売価変更などをやっていました。その後、システムエンジニアも少しだけ経験しましたね」。
製造業とは無縁の世界だった亮太さんですが、Uターンを決意したきっかけはご家族の事情だったそう。「今は元気になっていますが、数年前に社長(お父様)が入院するような病気をしたのが一つです。ちょうどその時期に、関東にいた兄が結婚したこともあって、『誰かが(柏崎に)戻って面倒を見なきゃダメだよね』という話になり、じゃあ自分が戻ろうか、と。その話を機に、家業の後継者として入社することを決意しました」。

未経験でも大丈夫。「旋盤って何?」から始まった

現在、同社は従業員の事業承継と社内の新陳代謝のため、20代から40代の若手人材を募集しています。募集職種は「機械オペレーター」です。しかし、従業員の平均年齢が約50歳と聞くと、若い世代や未経験者は不安に思うかもしれません。その点について、亮太さんは自身の経験を元にこう語ります。
「全く問題ありません。僕自身がそうでしたから。小さい頃は工場は遊び場のように思っていましたが、何を作って、機械がどう動くかなんて全くわからなかった。なので、戻ってきた当初は『旋盤って何?』『鉄とステンレスとアルミの違いって何?』という状態からのスタートでした(笑)」。

同社では、入社後のサポート体制も整えています。「基本的に、入社後は今のベテランスタッフと二人三脚です。機械に一緒につきっきりで、実際の作業を見ながら教わっていくのが一番の近道だと思っています。もちろん、ある程度できるようになったら、本人の希望があればNC旋盤などの資格取得も会社としてサポートします」 。
まずは一つの機械のプロフェッショナルになることを目指し、ゆくゆくは複数の機械を扱える技術者へと成長してほしいと考えています。

ものづくりの「面白さ」とは

亮太さんに、この仕事のやりがいについて尋ねると次のように答えてくれました。
「僕はまだ、ベテランのように自分でプログラムを組むほど詳しくはないですが、それでも『面白さ』は日々感じています。例えば、図面を見て、最初はただの四角い鉄の塊だったものが、ちゃんと図面通りの品物になったとき。その『ビフォーアフター』を見ると、中でどういう加工がされたんだろうとか、すごい技術だなと実感できて、やっぱり面白いですね」と。

最後に、柏崎へのU・Iターンを考える方へ亮太さんから力強いメッセージをいただきました。
「柏崎は『ものづくり』が地域活性化に繋がっていく地域だと考えています。そして、その“ものづくり”の第一歩を踏み出す場所が、弊社です。弊社は未経験の方でもベテランの職人から学びながら確実に成長していける場所です。もし少しでも興味を持たれた方がいましたら、難しく考えずに、是非一度、工場の雰囲気を確かめに来てみてください」。

取材執筆=間島 博英(柏崎市移住・定住推進パートナーチーム)
写真撮影=山田 華緒李(NPO法人aisa)

企業情報
会社名
株式会社キムラ・テクニックス
事業内容
【鉄】【ステンレス】【アルミ】【鋳物】等の多品種の精密機械部品を製造しております。
単品製造を得意としており、お客様のニーズに合わせた品物を熟練のスタッフによって、迅速な製造を行っております。
また、溶接・表面処理・焼き入れ等を含めた二次処理まで行い、完品での納品を心がけております。
コメント
昭和の時代から柏崎の「ものづくり」文化を支えてきました。
全国・世界で活躍するものを弊社では製造しております。
最初は市内外のお客様でしたが、今では関東をはじめとした県外のお客差も増えてきました。
これまで培ってきた職人たちの技術と共に、100年企業になれるよう日々成長中です!

上記の事業所をはじめ、市内の企業情報に精通した
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