仕事をさがす

Looking for a job

「好き」を仕事に。地元・柏崎だからできた料理の道

「本当は料理の仕事がしたい」「いつか自分のお店を持ちたい」「でも、地元でそんなことできるはずない」
そんなふうに思って、都会へ出ていったり、夢をそっと引き出しにしまったりしていませんか?
柏崎というまちの中で、自分の「好き」を仕事にしてきた一人の若手店主がいます。
彼の物語は「地元じゃ無理」をくつがえしてきた日々の積み重ねです。

柏崎市に拠点を構える「THERE IS NOEND(ゼアーズノーエンド)」は、柏崎生まれ柏崎育ちの野菜ソムリエによって立ち上げられた地産地消の弁当屋です。地元JA直売所「愛菜館」にオンリーワンの存在として、地産地消率をラベルで見える化し、規格外野菜の活用でフードロス削減にも取り組むなど、「まちと未来をつなぐ“食”」を大切にしています。
そこで今回は、THERE IS NOENDの店主・中村さんからお話を聞きました。

地元じゃできない、なんてことはない

こんにちは、THERE IS NOENDの中村 奨です。
保育園の頃から、花屋を営む母の姿を見て育ちました。「好きなことを仕事にするのが当たり前」――そう思っていた私は、食べることが好きだったこともあり、料理の道へ進みました。
最初は、新潟市のカフェのようなおしゃれなお店を夢見て、母親の花屋の一角にカフェスペースを開業。でも、柏崎では思ったほどお客さんと繋がることができませんでした。

そこで、流行りのスタイルを外から持ってくるのではなく、地元・柏崎にもっと向き合ってみようと思いました。近くの直売所「愛菜館」で地元野菜を仕入れて、柏崎でしか味わえない料理をつくるようにしたんです。
すると、柏崎の人たちとの会話が生まれ、共通の話題ができるように。
「これ、家でもやってみたいな」って言われるたびに、料理の楽しさが広がっていきました。
もともと自分が美味しいと思うものを人に伝えたいという願望があったので、嬉しかったですね。自分だけの、このまちでしか出来ない料理ができるようになったと思います。

自分の「好き」で地域とつながる

今では、愛菜館の中で弁当屋を営みながら、地元野菜の消費や未利用野菜の活用にも取り組んでいます。
ぎおん柏崎まつり海の大花火大会では5,000食のお弁当を担当。一年間を通じて培ってきた地元食材への想いを込める、年に一度の大切な日になっています。このお弁当を口にしてくれる人の多くが市外からの方なので、本当に得難い機会だと思っています。
市役所での販売、企業へのケータリングも増えています。柏崎の企業は海外からのゲストを迎え入れる機会が多くあります。海外ゲストへのお弁当には、地元野菜の説明を添えたチラシも入れて、地域の文化も届けています。
ただの料理ではなく、「地元とつながる料理」を目指して。
そして「自分の好きなことを、地元で仕事にできる」ことを体現しています。

あなたも柏崎で、「好きを仕事にする」を始めてみませんか?

「柏崎じゃできないから」と言って、柏崎での起業や就労を諦め都会に出ていく人が周りにいます。私の世代だと例えば、アパレルとか飲食店で起業することや就労することをあきらめてしまう。でも私はそこに抗って、柏崎でもやりたいこと、好きなことが仕事にできるんだということを、実践していきたいと思っています。「好きなことで仕事ができる場所」としての柏崎の未来を目指しています。

いま私たちが募集しているのは、飲食業に携わる仲間です。
特に募集したい部門は伝統野菜を使った漬物加工事業です。
地元野菜を使うことで事業の道が拓けた私たちは、地元農家の応援もしたい。柏崎には 40年ぶりに復活した「節成きゅうり」という伝統野菜があります。地域の方々が大切に栽培して漬物などの加工品を作ってきていましたが、高齢化に伴い、継続が難しくなってきていると言います。私たちはこの「節成きゅうり」の栽培、加工、販売のお手伝いをしたいと思っています。この事業に関わってくれる仲間を募集しています。

調理経験がある方も、ない方も大歓迎。
一から教えますし、やりたいことがあれば一緒に形にしていけます。
お弁当を通じて地元の農作物を守っていくことをさらに加速させたいと思っています。
柏崎にしかできない料理を、柏崎で一緒につくりましょう。

取材執筆=矢島 衛(柏崎市移住・定住推進パートナーチーム)
写真撮影=小柴 葉月(NPO法人aisa)

企業情報
会社名
株式会社ハク
事業内容
•地元柏崎市産の食材を活かした弁当の製造・販売「THERE IS NOEND」
•柏崎市役所内売店運営(THERE IS NO2ND)
コメント
20〜30代前半のメンバーで柏崎の食材を活用した弁当屋をしています。地域の中で代わりのきかない仕事を目指しています。
市役所売店での販売、企業へのケータリング、柏崎ぎおん祭り海の大花火大会での有料観覧席における弁当製作など、地域食材で県外・海外の方へおもてなしのお弁当を製作する機会も多くあります。

上記の事業所をはじめ、市内の企業情報に精通した
移住コンシェルジュが
仕事探しのご相談にお応えします。
まずはお気軽にご相談ください!