仕事をさがす

柏崎市に拠点を構える「有限会社美容室ビージェイ」は、創業37年の歴史を持ち、現在は地域密着型のサロン「Bj Unika」を運営します。創業以来、幅広い世代のお客様に愛され続け、親子三代で通う方も多いそうです。丁寧なカウンセリングと高い技術力で、お客様一人ひとりに寄り添ったスタイルの提案を大切にし、老若男女問わず、安心して通えるアットホームな空間を提供しています。
今回は、代表取締役社長であり店長の片山麻美さんに、「Bj Unika」の魅力と、地域に貢献しながら自分らしく輝ける美容師という仕事のやりがいについてお話を伺いました。

伝統と革新が融合するサロン

「Bj unika」は前身である美容室BJとBj EXTが統合し、2021年に現在の鏡町に拡張移転オープンしました。店名の「unika（ウニカ）」は「うちに帰ろう」の略であり、お客様にとっての「うち」のように、居心地のよいサロンを目指すという思いが込められています。
片山社長は、「昔ながらの美容室」として長年培ってきた技術と信頼を大切にしながらも、若い感性を取り入れた「今どきの働き方・通い方ができるサロン」へと進化を続け、お客様の多様なニーズに応えていると語ります。
事業内容は美容全般で、カット、カラー、パーマ、ヘッドスパはもちろん、エステ、まつ毛パーマ、ヘアセット、着付け、ブライダルと多岐にわたります。特にカットやカラーには力を入れており、お客様からも好評を得ているとのことです。

働きやすさを追求した環境

「Bj Unika」は、美容師免許を持つ全スタッフ9名が正社員として活躍する、明るく温かな雰囲気が魅力です。片山社長は、スタッフが安心して長く働ける環境づくりには特に力を入れていると話します。例えば週休2日制を導入し、スタッフのプライベートの充実を支援。美容室では珍しく土日休みも相談可能で、子育て世代だけでなく、若いスタッフのライフスタイルにも配慮しています。また、出産を理由に離職するケースをなくすため、子供がいても働き続けられるよう、時短勤務なども取り入れています。スタッフの育成では、技術はもちろんのこと、『思いやり』や『人間性』を特に重視していると話す片山社長。お客様に寄り添い、心地よい空間を提供できる人材の育成に力を入れているそうです。現在は全員女性スタッフですが、今後は男性スタッフも積極的に採用したいと話されました 。

移動美容室という夢に向かって

1983年生まれの片山社長は、お父様が自動車鈑金の仕事をしていた影響もあり、手に職をつけようと柏崎工業高校に進学しました。ところが、高校在学中に美容室Bjでアルバイトしたことをきっかけに想いは一転。女性として美の輝きに憧れを抱き、東京の美容専門学校に進みました。東京での就職も考えましたが、夏休みに柏崎に帰省すると、大好きな地元の青海川の海に潜る生活が恋しくなり、柏崎へのUターンを決意。当時の社長（現在は会長）の面接を受けて美容室Bjに入社しました。その後10年間の店長経験を積み、令和7年６月に代表取締役に就任しました。
片山社長は、「若い頃は、お客様がきれいになって喜ぶ姿に感動し、感謝の言葉に背中を押されるようにして必死で学び続けました」と話します。現在は社長という立場となり、スタッフの育成や、老舗という伝統に甘んじない「新しい風を吹かせること」にやりがいを感じているとのことです。「まずはスタッフが生涯働き続けられる安心と成長の職場づくりを目指します。将来的には移動美容室を導入し、美容室に来られない高齢者や障がいのある方、外出が苦手な子どもたちにも美容の楽しさを届けたいと考えています」と、柏崎の未来を見据えた熱いビジョンを語ってくれました。

さらに、「美容を通じて異業種とも連携し、地域に根ざした新しい価値を創造していきます」とも話しています。古着屋さんとコラボレーションして店舗の空いているスペースを活用したり、移動美容室では、美容の時間を楽しんでもらいながら、地域の魅力がつまった“ちょっとしたお楽しみ”も一緒に届けることができたら——。たとえば、手作りの惣菜やスイーツ、季節ごとの小物など…まだ形のないアイデアですが、ワクワクする夢が広がっているとの事です。

海と山に囲まれてリラックスできる柏崎というまち

片山社長に移住検討中の方へのメッセージを伺うと、「Bj Unikaは、地域に根ざした美容室として、年齢や性別を問わず、どなたにもリラックスして通っていただける“居場所”を目指しています。柏崎は、自然と人のあたたかさが心に寄り添うまちです。海と山に囲まれたまちでの暮らしが、あなたにとって心地よいものとなりますように。もし、柏崎ってどんなところ？住みやすい？と迷っていたら、ぜひ気軽に遊びに来てください。リアルな柏崎の暮らし、私たちがご案内します。あなたの『新しい一歩』に、少しでも寄り添えたらうれしいです 。」と語ってくださいました。

最後に社員に求める人物像を伺うと、「『Bj Unika』が求めるのは、『思いやりがあり、自然体で接客できる方』です。お客様一人ひとりに寄り添い、年齢や性別を問わず心地よい空間を提供できることが大切です。また、技術や感性を磨く向上心を持ち、チームワークを大切にできる方、そして感謝の気持ちを忘れずに人と関われる方をお待ちしています」とのことです。
柏崎での新しい生活と、やりがいのある仕事に挑戦したい方、ぜひ一度「Bj Unika」を訪れてみてはいかがでしょうか。

取材執筆＝間島 博英（柏崎市移住・定住推進パートナーチーム）
写真撮影＝小柴 葉月（NPO法人aisa）