「山の柏崎」の魅力を届ける~柏崎に150年続く老舗温泉宿のお仕事から~

柏崎の東端に位置する北条地区。史跡もあり、古い歴史や伝説があるこの地区にはちょっとディープな雰囲気が漂います。そんな北条の山並みを奥へ奥へと進んだ先には「湯元館」という小さな温泉旅館があります。
湯元館は明治7年に創業した150年もの歴史を持つ老舗の宿です。この地区で古くから人々の傷を癒してきたという広田鉱泉を引いた温泉のほか、旬の地元食材を活かしたお食事を求めて、県内外から幅広い世代のお客さんが湯元館にやってきます。
今回はそんな柏崎の秘境の温泉宿・湯元館のお仕事について、主に調理場を担当されている村山健太さんと、主に接客を担当されている吉原絵美里さんにインタビューさせていただきました。
小規模旅館だからこそできるきめ細やかなサービス
現在まで4代続くという湯元館は、全スタッフ10名で宿の運営を行っています。「小規模な旅館ではありますが、その点を活かしてお客様一人一人に寄り添ったサービスを提供しています」と話すのは絵美里さん。既存の宿泊プランをアレンジし、お客様の予算に合わせてサービスを提供するといったことも多いそうです。また、宿泊される方の約半数がリピートで予約をされているのだとか。
「繰り返し来てくださるお客様を飽きさせないよう、私たちも日々試行錯誤。お客様が最大限に満足できるよう、食事も接客もできることは何でもやりますし、細かなこだわりを大切にすることは常に心がけています」と続けてくれました。
新規で宿泊された方の中には、「また次回も」と予約をしてくださる方が多いそう。スタッフの皆さんの工夫やこだわりがひとつひとつ積み重なって、「また来たくなる」仕掛けにつながっているのですね。

家族経営だからこその持ち味
実家が湯元館である健太さん、絵美里さんはご兄妹であり、ともに宿の運営に携わる前には一度柏崎を離れていたそう。健太さんは京料理の修行、絵美里さんは百貨店の売り場とそれぞれの道をご経験されたあと、柏崎へUターン。小さい頃から宿を手伝うことはあったそうで、柏崎に戻ってきてからも宿を手伝うことは自然な流れだったようです。
「家族とは一緒にいる時間が長い分、ぶつかり合うことも多いですが、宿を経営する上での大まかに向いている方向っていうのはぶれない。そこはうちの良いところかもしれません」と話すのは健太さん。誰かがやってみたいことがあったら、みんなでそれを実現できるように一致団結して考えていくと言います。
「(現在宿の主人と女将である)両親はさっぱりした性格をしていて、私たちやほかのスタッフがやりたいことに対しては『じゃあまずはやってみろ』とよく言ってくれます。やりたいことを尊重してくれるのはありがたいですね」と絵美里さん。スタッフの皆さんの勤続年数も5年から10年と長く働いてくださる方が多く、こうした意見の通りやすい雰囲気が安心して働けることにつながっているのかもしれません。

必要なのは元気とやる気。ともに楽しく働くスタッフを募集中
現在、湯元館では接客、調理補助、配膳をしてくださる方を募集中なのだそう。
「旅館は1日の中ですごくたくさんの仕事があるんです。そのぶん、元気とやる気は必要ですが、なるべくその人が得意なことをお任せするようにしています。」と絵美里さん。その人が苦手なことを無理やりさせるのではなく、適材適所で仕事の内容を割り振っているそうです。
ちなみにスタッフも宿の温泉を利用できるとのことなので、勤務でくたくたになった後に入浴して疲れを癒す…なんてことも可能なんだとか。「うちの温泉に浸かると、翌日はなんだか体が軽くなっている、と話すスタッフは多いです」とのこと。アルカリ度の高いトロトロの温泉は美肌効果もあるということなので、女性にとってもおすすめですね。
さらにスタッフ同士は時々飲みにも行くほど仲が良いそう。職場の環境、雰囲気ともに安心材料が揃っています。

北条で「柏崎の山ならではの面白さ」が味わえる
最後にお二人に質問。柏崎についてどんな印象をお持ちですか?
「昔と比べて、山にも目が向けられるようになったと思います。北条もそういった意味では魅力が高まっているかと。とにかく自然が豊か、だけど田舎すぎないところに良さがあるように思います。」と健太さん。
「柏崎は春夏秋冬楽しめる良いまちだと思っています。海もあるし、山には温泉もあるし、子育てするのにもとてもいいまちです。地元が大好きなんですよ、私。東京に戻りたいとはもう思わないですね」と絵美里さん。
北条の自然をたっぷり受けて育ってきたお二人だからこそ、自然の魅力に対する思いには力強いものがありました。
北条地区の山の自然の豊かさは「海の柏崎」とはまたひと味違った面白さや美しさを感じさせてくれます。そんな自然の中に佇む湯元館は、秘境感を漂わせつつも、どこか私たちをワクワクさせてくれるような雰囲気がありました。
豊かな自然に囲まれながら伸び伸びと働いてみたい。
そんな思いを持たれた方は是非、湯元館で働いてみませんか。
取材執筆=山田 華緒李(柏崎市移住・定住推進パートナーチーム)
写真撮影=宮 沙織(NPO法人aisa)
- 企業情報
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- 会社名
- 広田鉱泉 奥の湯 湯元館
- 事業内容
- 柏崎市の北条地区にて、明治より続く温泉宿を経営しています。
- コメント
- 150年の歴史ある当館は地域の方や県外のお客様にご利用いただいております。温泉と美食を楽しみ、自然の中で過ごす。そんな贅沢な「何もない」時間を、スタッフ一同、心を込めてお客様にご提供しています。
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