誰もが幸せになれるまちを目指して~若い力でまちに開かれた福祉を届ける~
多様性が尊重される世の中に変わりつつありますが「福祉ってなんだかとっつきづらい」といったイメージはまだまだ多いのではないでしょうか。しかし社会福祉法人ロングランには「入社してから福祉のイメージが良い意味で変わった」と話す職員が社内に多いといいます。
社会福祉法人ロングラン(以下ロングラン)は「生きにくさを抱える人が子どもから大人まで、一生涯幸せを感じられる暮らしを実現する」ことを法人理念に掲げ、障がいを持つ方のライフステージに合わせた様々な支援を展開されています。
いったいどのような取り組みが展開されているのか、ロングスタッフで働くお二人のスタッフからお話を伺いました。
目指すは「福祉がまちの風景になる」こと
社会福祉ロングランは2012年に設立され、「育つ」「働く」「暮らす」「参加する」の4つのサービスを軸に、グループホームや就労支援施設など市内で8つの福祉施設を運営しています。利用者に一生涯に寄り添い続けるサポートを提供するため、スタッフが一丸となって利用者を支えています。
「利用者さんの付き添いで外出することがあるのですが、外出先では「また来てくれたね」と声を掛けられることがよくあります。こんなふうに利用者さんと地域の方が顔見知りになっているのを見た時、福祉が地域に溶け込んでいることを実感します」と話すのは、入社5年目になる小島太郎さん。
内に閉じこもる支援だけではなく、利用者に外の世界とつながりを増やしていってもらいたいという想いが、ロングランが掲げる理念「福祉がまちの風景になる」ことにつながっていることが分かります。
育成プログラムで福祉の経験がなくても安心
毎年新卒の入職者を受け入れているというロングランは、市外から入職するスタッフも多いと言います。
「ロングランの事業は多岐に渡るため、多角的な視点が必要です。もちろん障がい者福祉に関する専門的な知識は必要ですが、私たちはそこよりも、福祉の現場を広い視野で見てくれる方を必要としています」
このように話すのは課長の品川竜也さん。ご自身ももともと福祉を学んでいたわけではなかったそうです。
「福祉系の大学を出てきた方でも、障がい者福祉を学んできたという方は実は少ない。そのため、入社後には1年間の社内育成プログラムを受けていただきます」
入社後に知識プログラムと実践プログラムからなるこのプログラムを受けることで、福祉の経験がこれまでになかった方でも働きながら専門知識と実践経験を同時に積むことができます。このほか、福祉に関する資格を取るための研修費についても会社が負担をしてくれるとのことで、未経験の方も安心です。
若い世代が多く、明るく和気藹々とした社風
五泉市からIターンでロングランに入社したという小島さん。入社の決め手は何だったのでしょうか。
「最大の決め手は、社内で働く皆さんの明るく仲の良い雰囲気でした」
就職活動では福祉関係を視野に入れていたわけではなかったという小島さんは、県内の就職フェアでロングランのとてもカラフルなブースを見つけた時に、「まるで大学生のサークルかと思ったほど」だったそう。
「一緒に働くスタッフさんは自分と同世代の方が多いです。学生の時の実習先の施設でも、若い職員さんがここまで多いことはありませんでした」とも続けてくれました。 品川さんによると、今は若手が中心となって動いている事業も多く、お互いに年が近いことで意見を出しやすく、相談もしやすいといった雰囲気が社内全体に拡がってきているのだそうです。
アートが障がい者を知るきっかけに
ロングランの特色ある事業としてもう一つご紹介したいのが、設立当初から続いているというアール・ブリュット事業です。
「アール・ブリュット」とは、障がいのある人など、既存の芸術家とは異なる流れから生まれる芸術のことを言います。「発達障がい者に対して、何に手を差し伸べてあげたらよいのかと思っている人はまだまだ多い。そこで私たちは、このアートの事業を通じて一般の方にも障がい者に興味を持ってもらう機会になることを狙いとしています」と品川さん。
利用者の作品は市内の企業などへレンタルされるほか、ポストカードやお酒のラベルなどにも使われているとのことで、私たちも日常の中で既に何気なく目にしているものが多そうです。
利用者の作品が世に出ることは彼らの収益に繋がるため、表現活動は障がいのある人にとっても社会とつながる大切なツールとなっているのです。
福祉に彩りをプラスし、まちづくりに貢献したい方へ
取材ではお二人に柏崎での過ごし方についても伺ってみました。
生まれも育ちも柏崎の品川さんは「晴れている海も雨が降っている海も好き。僕にとって柏崎の海は、考え事やリフレッシュをする場所です」と話します。小島さんもバイクで海沿いをバイクでドライブすることを楽しんでいるそうで、忙しくても、業務で大変なことがあっても柏崎の自然が全て受け止めてくれるのだと、お二人揃って笑顔で話してくださいました。
最後に品川さんから、「ロングランでは福祉経験は問いません。自分たちの「当たり前」を誰にでも届けられる地域を目指し、明るく、自分の考えを発言でき、積極的に行動できる人。個性を大切にできる人。福祉に彩りをプラスしてまちづくりに貢献したいという方は、ぜひご注目ください!」と力強い言葉をいただきました。
取材執筆=山田 華緒李(NPO法人aisa)
写真撮影=滝澤 葉月(NPO法人aisa)
- 企業情報
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- 会社名
- 社会福祉法人ロングラン
- 事業内容
- 障がいのある方を対象に、子どもから大人まで各ライフステージに合わせた支援サービスを提供しています。
- コメント
- 福祉がまちの風景になる。それは私たちの掲げる理想です。
思いを具現化するための取り組みが、様々なイベントへの関わり、多角的な活動を通じて、福祉に彩りをプラスし、まちづくりに貢献したいと考えています。
私たちと共に、誰もが自分の役割を持って活躍できる地域社会を実現しましょう。
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